クリティカル・シンキングー前向きに疑う力ー
下記内容は個人的な解釈です
クリティカル・シンキングとは?
批判的に物事を捉えて、本質を導き出す力を高める思考法
※クリティカル・シンキング、以下「CRT」と略す
CRTを行う際にもつべき4つの姿勢とは?
1.仮説を持つ
- 仮説とはある問いに対する、仮の答え。あくまで仮のもの。
- 仮説を立てる→検証する→根拠を示す といったステップが必要。
- 仮説=常に検証することが重要
- 思いつき=その場で終わる
2.前向きに疑う
- それ以外に考えられないか?
- 本当にそうか?
- だから何?
と自らに問いかける
3.要を押さえる
- 取り組むべき課題は山ほどある
- その中で「何が最も重要か」を押さえる
4.使う言葉に注意する
- 相手に伝える時、相手と自分の認識が異なる場合が多い。
- 言葉1つ1つにこだわり、正確に理解を得られるように、言葉を選ぶ
CRTの思考ステップとは?
論理的に考えるとは以下要素をすべて含んでいることが大前提
- 考える目的に沿って思考する
- 必要な論点は何か、広がりを持って検討する
- 各論点に対して、明確な結論がある
- 各結論が十分な根拠によって支えられていることを確認する
- 課題の特定・解決においては明確な結論を得るまで、仮説の構築と検証を繰り返す
課題の特定・解決ステップとは?
- イシューを特定する
- 枠組みを考える
- 初期仮説を立てる
- 仮説を検証し進化させる
- 結論付ける
- 相手の関心に合わせ主張・根拠の関係を組み直す
論理思考のベースとは?
1.主張で根拠で支える
ある問いに対する答え(主張)とその理由(根拠)で構成する
2.演繹・帰納的思考で考える
演繹:前提とした一般論をもとに事象を捉え結論を導く
※それぞれの人が持つ前提が異なる「隠れた前提」があることを強烈に意識する
帰納:複数の事象から共通項を導き出す思考法
※反証例を出来る限り省くことで思考の精度があがる
3.情報を分解する
共通なのか相違なのか。
- 3−1.全体を部分(構成要素)にわける
- キーワード:MECE、変数分解、プロセス把握、判断要件
- 3-2.分析対象を多面的に捉える
- キーワード:比較検討、部分特徴(時系列)
4.因果関係を考える
- 4-1.相関と因果は異なる
- 相関:一方が変化すると他方も変化する
- 因果:原因と結果
- (例)アイスの売上が増加するとビールの売上もあがる(相関はあるが、因果ではない)
- 4-2.原因と結果を取り間違える
- 「事象Aが原因で事象Bが結果」×
- 「事象Bが原因で事象Aが結果」●
- 第三因子の存在 と 時間的順序 の2つを意識する
課題解決ステップを掘り下げる
1.イシューとは?
- その場面で考えるべきこと
- 何を考え論じるべきか、を問いの形で表した言葉
イシューを特定しないと以下の弊害が生まれる
- 話が脱線して時間がムダになる
- 結果・成果が出ない
特定するポイント
-
その場面が強烈にイメージできるよう具体的に考えること
2.枠組みとは?
- イシューに答えるために必要な論点のセット
- 枠組みも問いの形式
枠組みを特定をしない場合の弊害
- 課題解決ができる可能性が高い意思決定ができない
考えるポイント
- MECE(漏れなくダブリなく)
- 整理統合
- ほかにないか?これでイシューに答えているかと自問する
- イシューにダイレクトか
3.初期仮説を立てるポイントとは?
- 手元の情報や類似の状況から考える
- 必ず複数洗い出す(思い込みで突っ走らないために)
- 仮説検証に進めるまで具体的に考える
4.仮説を検証し進化させるとは?
検証とは?
- 演繹・帰納的に論理が成立しているかチェックする
検証のポイント
- why(なぜそう言える?)true(本当?)を自問自答する
5.結論付けるとは?
- その時点での自分の答えを出すこと
ポイント
- 関係者が納得してくれるような論理を構築すること
- 十分に検証できなくても検証が不十分のポイントがあれば最終的な答えが間違っていても軌道修正ができる
6.相手の関心に合わせて主張と根拠を組み直す
- ピラミッドストラクチャー
- 認識(知ってる/知らない)・関心(興味ある/なし)・反応(好き/嫌い)
- 論点、重み付け、順序
- インパクトあるメッセージを考える
組み直しの手順
- イシュー特定
- 枠組みを考える(相手の立場に立った&反論に備える)
- 組み直した枠組みで論理構造を考える
- メッセージを考える
- 全体をチェックする